SDGsが目指す持続可能な社会とは?間伐材の再生利用が示す具体的な解決策
近年では環境問題への関心が高まり、SDGsという言葉も身近になってきました。SDGsの掲げる持続可能な地域社会の仕組みをつくるうえで重要な考え方となるのが、資源の再生利用です。とくに間伐材の再生利用は、SDGsで重要視されているさまざまな課題の解決に大きく貢献します。この記事では、SDGsが目指す持続可能な社会とは何か、その解決策となる間伐材の再生利用の取り組みをご紹介します。
◎SDGsの掲げる持続可能な社会とは
SDGsとは、持続可能な開発目標の略称で、環境問題や貧困、経済格差など世界が抱えるさまざまな課題の解決を目指すために2015年の国連サミットで採択されました。SDGsが掲げる持続可能な社会の実現とは、現在の暮らしの水準を維持しながら将来世代の資源も守ることです。便利さや豊かさだけを優先し続ければ、やがて森林や海、生態系など自然環境に大きな負荷がかかります。現在、気候変動や森林破壊、海洋汚染などの問題が深刻化しており、限りある資源をどのように未来につないでいくかがSDGsの課題とされています。
SDGsには、海の豊かさを守り、陸の豊かさも守るという目標があります。これは、森林や海の生態系を保護しながら、持続可能な形で資源を利用していく考え方です。森林は木材資源を生み出すだけでなく、水を蓄え土砂災害を防ぎ、多様な生き物を育む重要な機能を持っています。しかし荒廃が進むと本来の機能が失われて木材の供給はおろか、土砂崩れなどが起こりやすくなり人の暮らしや生態系が脅かされます。また森林は雨水を蓄えながら土壌の栄養分を川へと送り込み、最終的には海につながります。森林環境は川や海の生態系にも深く関わっており、健全な森林を守ることは結果として、SDGsが目指す海の豊かさを守ることにもつながります。さらに森林はCO2を吸収する重要な存在でもあるため、健全な森林を維持していくことは、SDGsの目標である気候変動への具体的な対策にもなります。
SDGsを進めるうえで大切な要素のひとつが、資源の有効活用です。これまでの社会では大量生産・大量消費・大量廃棄が当たり前でした。しかし、SDGsの目標実現のためには、消費社会にブレーキをかけ、資源を未来につなぐ必要があります。資源ごみのリサイクル、省エネなどの取り組みは、SDGsが採択される前から環境保護活動の一環として行われてきました。しかし、これからのSDGsでは、環境だけではなく、経済や社会とのバランスを保ちながら人と自然が共存できる状態を目指すことが重視されています。そこで、これまで未活用であった資源にも目を向けて活用する、再生利用という考え方が注目されています。
◎SDGsにつながる資源の再生利用

再生利用は、資源を廃棄せずに活用し、環境負荷の軽減につなげる取り組みで、SDGsでは「つくる責任・つかう責任」などの目標と深く関わっています。資源の再生利用は、単に廃棄物を減らすことだけが目的ではありません。資源を循環させながら新たな価値を生み出し、つくることと使うことをどちらも社会課題の解決につなげる取り組みです。これまでの消費活動は、多くの資源を浪費し、環境への負荷を与えてきました。物を捨てることは、一見すると環境に何ら影響を与えないようにも思えます。しかし、SDGsの視点で考えると、まだ使えるかもしれないひとつの資源をそこで終わらせてしまう行為にほかなりません。森林破壊や気候変動、海洋汚染などの環境問題が深刻化するなかで、限りある資源をどのように未来へとつないでいくかが、SDGsの大きなテーマとなっています。そこでSDGsの実現に向けて、不要になったら捨てるのではなく、別の形でいかし続けるという再生利用の考え方が重要視されるようになってきました。
木材資源は、本来なら再生利用が可能な資源ですが、実際には十分に活用されずに終わってしまうことも少なくありません。木材は加工の仕方によって、さまざまな形で暮らしのなかに取り入れられる素材です。単に使い道がないからといって廃棄してしまうのではなく、どうすれば捨てずにいかせるかを考えることがSDGsでは大切です。資源の価値は、長い歴史のなかで培われてきた技術力で高めることが可能であり、それがゆくゆくは地域の財産になります。木材の利用率を上げることで森林整備が継続しやすくなれば、SDGsが掲げる複数の目標実現につながります。木材の再生利用は、資源の有効活用だけにとどまらず、SDGsの目指す持続可能な社会づくりに大きく貢献します。資源を循環させる再生利用の仕組みが世界中に広がれば、資源を大量に消費し続ける行為も減らすことができます。SDGsは大きなプロジェクトですが、その仕組みを構築するためには、地域単位での地道な取り組みが欠かせません。
◎間伐材の再生利用がSDGsへの具体策となる理由

木材のなかでも間伐材の再生利用は、地域の雇用創出や伝統産業の継承にも貢献します。間伐材の活用が、働きがいや住み続けられるまちづくりといった、SDGsへの具体策として注目されているのにはいくつかの理由があります。
〇間伐材への関心が高まっている
近年では、SDGsの考え方が浸透し、人々の消費のあり方にも変化が生まれています。価格や利便性だけではなく、素材の背景や環境への配慮といった視点で商品を選ぶ人も増えてきました。SDGsのなかでも、環境保護と密接に関わる間伐材への関心が高まっています。間伐は森林を健全に育てるために、成長段階にある木々を伐採する作業です。森林は放置すると過密状態となり、木々の成長が阻害され、土壌環境の悪化や災害が起こりやすくなります。そのため、森林を守るうえで間伐は欠かせない工程です。しかし、間伐材はこれまで十分な活用先が見つからず、山中への放置や廃棄処分が問題となっていました。間伐材の利用が進まないままでは、間伐作業そのものも滞ってしまいます。そこで近年では、SDGsの広がりとともに、間伐材を地域資源として再生利用する取り組みが各地で行われています。
〇環境への負荷を最小限に抑えられる
間伐材の再生利用は、陸の豊かさを守ることや、つくる責任 つかう責任といったSDGsの目標に深く関わる取り組みです。間伐材を製品や什器にいかすことは、森林保全や地域産業の活性化につながり、SDGsの実現に貢献します。SDGsでは、ひとつの資源が製品化されて人々の手に渡るまでの工程が、環境や社会への負荷を最小限にとどめるものであるべきとされています。環境に配慮した資源である間伐材を再生利用し、地域内で製品化することで輸送エネルギーが削減され、気候変動に具体的な対策を立てるというSDGsの目標実現にもつながります。また、間伐材は食器や生活雑貨、家具などの製品として再生利用しやすい素材です。これまで活用されていなかった資源を生活に役立てることは、持続可能な社会を目指すSDGsの考え方とも深く結びついています。
〇伐採から製品化までを地域内で完結できる
間伐材の再生利用は、林業や製材、木材加工、観光業といった地域産業の連携によって実現します。伐採された間伐材は、製材所で適切なサイズにカットされ、地域のさまざまな職人たちの手仕事を経て製品化されます。お土産店で販売したり、施設の備品などに再生利用したりすることで、地域全体でSDGsに取り組むことができます。地域内の技術を結集して生まれた商品や什器は、その土地の魅力や課題を伝える存在にもなり、訪れた人がSDGsの本質を理解する助けとなります。地域の資源から生まれた利益が再び森林整備へと還元される仕組みができれば、森林保全活動だけでなく、地域産業の発展や雇用をすべて持続可能な形で実現可能になり、SDGsの目標に近づくでしょう。
◎間伐材を地域資源として再生利用するSDGsへの取り組み

間伐材をはじめとする未活用資源の再生利用は、地域の資源を無駄なく循環させる取り組みであり、SDGsにも大きく貢献します。とくに歴史的価値のある木材資源を再び暮らしのなかでいかすことは、SDGsの実現だけでなく地域に受け継がれてきた歴史や記憶、価値の継承にもつながります。間伐材の再生利用によって、単なる資源のリサイクルではなく、地域の自然や産業を未来へとつなぎながら、地域の魅力を再構築することができます。 たとえば、箱根では森林整備から生まれる間伐材だけでなく、安全上の問題や後継者不足などさまざまな理由で維持が難しくなった木々にも目を向け、再生利用する活動が行われています。箱根にはスギやヒノキだけでなく桜や梅、松などさまざまな木が存在しています。しかし木材は種類ごとに性質が異なるため、それぞれの材質に適した加工を施さなければ本来の魅力を十分に引き出すことができません。製品化に携わる多くの人々の技術や努力が積み重なっているからこそ、素材が美しく見えるのです。未活用の資源を地域のオンリーワン商品に生まれ変わらせる再生利用は、地域で長く培われてきた伝統的な技術に光を当て、その価値を高めます。間伐材を活用することで、単なる伝統の継承にとどまらず、SDGsや環境保全といった新たな意味づけが可能になります。 SHONAN HAKONE PROMOTIONSでは、やむなく伐採された歴史ある木々を、人々の暮らしに役立つものへと再生利用し、その価値を未来につなぐ活動を行っています。商品1つひとつに意味を込め、企画設計をはじめ、適切な木の選定、伐採から加工、販売までをすべて一貫して地域内で完結させる仕組みを整えており、SDGsの掲げる持続可能な社会の実現を目指します。私たちの理念やSDGsへの取り組みについては、以下の記事もご覧ください。
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◎ まとめ
間伐材の再生利用は、地域産業や雇用、地域資源の価値向上にもつながるSDGsに向けた重要な取り組みです。間伐材の再生利用は、SDGsを身近な地域活動として実践していくための具体策として、今後さらに重要性を増していくでしょう。SHONAN HAKONE PROMOTIONSでは、湘南・箱根地域を中心に、間伐材の再生利用でSDGsの目標実現に取り組んでおります。サンプル等お渡しすることもできますので、プロジェクトにご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。