ホテル・旅館と地域をつなぐ!オリジナル商品づくりに必要な視点とは
旅行先で購入したその土地ならではのお土産が、自宅に帰ってから旅の思い出をよみがえらせることがあります。同様に、ホテルや旅館などの館内ショップで販売するオリジナル商品も、その施設でしか味わえない特別感のあるものとして持ち帰ってもらうことで人々の記憶に深く残りやすくなります。この記事では、その宿泊施設でしか購入できない商品の必要性や、ヒノキ玉を活用したオリジナル商品づくりの考え方をご紹介します。
◎ホテルや旅館でオリジナル商品が求められる理由
ホテルや宿の館内ショップには、地域の銘菓や特産品、お酒など、さまざまなお土産が並んでいます。館内ショップは旅行者にとって地域の魅力に触れられるスポットである一方、どの宿泊施設でも同じような商品が扱われることも少なくありません。ホテルや旅館のなかに居ながら地域の名産品を購入できるというメリットはあるものの、それだけではその施設らしさを表現することは難しいものです。たとえ宿泊者が館内ショップで多くのお土産を買ったとしても、その地域を訪れたという記憶には残りますが、その宿に泊まったという思い出には結びつきにくいでしょう。ホテルや旅館などの宿泊施設では、客室、温泉、食事、おもてなしなど、多くの魅力を提供しています。しかし、チェックアウトと同時に接点がなくなることで、そこから施設での思い出やつながりも薄れやすくなってしまいます。
そこで注目されているのが、ホテルや旅館独自のオリジナル商品を開発し、ブランドづくりにいかす方法です。オリジナル商品は、宿泊施設のコンセプトや世界観、地域とのつながりを形にできるアイテムです。たとえば、客室や館内で体験した心地よさや感動と結びついた商品であれば、自宅に持ち帰った後もそのホテルや旅館で過ごした時間を思い出してもらえるでしょう。地元の木材や食材、工芸品などの地域資源を取り入れたオリジナル商品は、その土地らしさを感じてもらうきっかけになります。なぜその施設で取り扱っているかを示すことで、単に地域のお土産を売ることとは異なる価値がうまれます。その宿だからこそ出会えたと感じられるオリジナル商品は、宿泊体験そのものを印象づけ、ホテルや旅館のブランド価値の向上につながります。
◎ヒノキ玉でつくるホテルや旅館のオリジナル商品

ホテルや旅館のオリジナル商品には、その宿ならではの魅力や、過ごした時間を思い出すという役割が求められます。こうした価値を表現しやすいアイテムのひとつが、ヒノキ玉です。箱根ヒノキ玉など、国産ヒノキを球状に加工したシンプルな木製品で、手に取るとヒノキ特有のさわやかな香りが広がり、木のぬくもりや優しい手触りを感じられます。丸みのあるフォルムは思わず触れたくなる親しみやすさがあり、シンプルながらも存在感があるため、ホテルや旅館の客室や館内の各所に置くだけでも目を引く存在になります。
見た目の美しさだけでなく、多用途であることもヒノキ玉の魅力です。玄関やリビングに飾ればナチュラルなインテリアとして楽しめるほか、器に入れて置くだけでヒノキのさわやかな香りを感じられます。テレビを見ながら手で握ったり、お風呂でマッサージに使ったり、自宅の湯船に浮かべてヒノキ風呂のような香りを楽しんだりと、暮らしのさまざまな場面で活用できます。使い道が豊富だからこそ、お土産として持ち帰ったあとも日常的に手に取る機会が増え、旅館で過ごした心地よい時間を思い出すきっかけになります。ヒノキ玉は単なる商品ではなく宿泊体験を持ち帰るツールとして機能するのです。
ヒノキ玉でつくるオリジナル商品は、宿の魅力や地域性を凝縮して表現できます。たとえば箱根ヒノキ玉のように地域産のヒノキを使用すれば、その土地ならではの資源をいかしたオリジナル商品になります。宿のロゴやコンセプトを取り入れたパッケージや刻印を組み合わせることで、宿の世界観やストーリーを伝えやすいメリットもあります。ヒノキ玉は木材の伐採から製品化までを地域内の技術でまかなうことが可能で、地域内分業を活性化させやすい製品でもあります。宿泊施設との連携によって地域内での新たなつながりがうまれれば、宿だけでなく地域全体のブランド価値を高めることにもつながります。素材や制作過程にストーリー性を持たせられるヒノキ玉は、単なるお土産品ではなく、ホテルや旅館と宿泊客をつなぐオリジナル商品として重要な役割を担います。
◎ホテルや旅館のオリジナル商品づくりに必要な視点とは

宿泊施設のオリジナル商品づくりで大切なのは、いかにホテルや旅館のストーリーをつくるかという視点です。オリジナル商品の魅力を最大限に引き出すためには、商品そのものの販売ではなく、どの場面で出会い、どのようなストーリーとともに手に取ってもらうかという流れが重要です。オリジナル商品は、ホテルや旅館の館内ショップで販売するだけでは、魅力が伝わりにくいものです。だからこそ、まずは滞在中に実際に触れる機会をつくることが重要です。
たとえば、ヒノキ玉でオリジナル商品をつくるなら、ホテルや旅館のロビーやフロントに飾ったり客室のインテリアとして置いたりすることで、施設のイメージとして印象付けられます。温泉旅館であれば、大浴場や客室風呂でヒノキの香りや手触りを体験してもらうことができます。こうした体験があるからこそ、ヒノキ玉はホテルや旅館での記憶と強く結びつき、そのあと館内ショップで見たときに、お土産に買って帰りたいという気持ちが自然にうまれます。ヒノキ玉は、体験してもらうことで宿の世界観を表現できるため、単なるモノではなくオリジナリティの高い体験として商品化することが可能です。
ヒノキ玉は、制作過程を伝えることで、そのホテルや旅館らしさをストーリーとして表現できます。その価値は、見た目のかわいらしさや手触りのよさだけではありません。たとえば、地域の森林整備の過程でうまれたヒノキ間伐材を使用しているといった背景や、地域の木工職人が1つひとつ丁寧につくりあげているという事実を伝えることで、宿と地域のつながりを宿泊者に印象付けられます。それに加えて、なぜヒノキ玉を選んだのか、ホテルや旅館のコンセプトとどのように結びつくのかまで伝えることで、その宿ならではのオリジナリティにつながります。
オリジナル商品は、館内で十分に体験し、そのホテルや旅館に選ばれた背景を知ったあとで、館内ショップで購入できるという流れをつくることが大切です。館内ショップでも扱っていることを知らせる案内があれば、あとで見に行ってみようという行動につながり、体験から共感、購入という自然な流れがうまれます。施設での体験の延長として館内ショップがあり、その先に、自宅に持ち帰って再びそのホテルや旅館での思い出を味わってもらうところまで考えることが重要です。その視点を持つことで、ヒノキ玉は売るための商品ではなく、宿泊体験を持ち帰るというオリジナリティのある媒体に変わります。
◎ホテルや旅館のオリジナル商品づくりが生む地域とのつながり

宿泊施設のオリジナル商品づくりでは、企画から制作までの過程で、地域の人や素材、企業と関わることこそが、ほかにはないブランド価値につながります。たとえば、ヒノキ玉をオリジナル商品として企画する場合、地域産のヒノキを使用すれば、その土地らしさを自然に取り入れることができます。土地とのつながりを示すことで、旅の思い出がそのホテルや旅館と結びつきます。森林整備の過程でうまれた木材を活用するなら、森林資源を無駄なくいかす取り組みにもつながり、それがホテルや旅館の印象にも直結します。こうした背景を持っている素材は、単なる木製品とは異なる価値を生み出します。
オリジナル商品づくりでは地域の職人や事業者との新しいつながりを築ける可能性もうまれます。ヒノキ玉であれば、たとえばホテルの内装業者とつながりのある、地域の木工職人に加工を依頼することもできます。地域のデザイナーと刻印デザインを共同制作することで、ひとつのオリジナル商品に多くの人の技術や想いが込められます。ただ地域の職人が制作しているという説明をするだけでは、ほかの宿泊施設との差別化は難しいかもしれません。しかし、地域とのつながりを大切にしたいから、この地域の職人と一緒につくりあげたというストーリーが加わることで、オリジナル商品はホテルや旅館独自の魅力として伝わります。宿泊客にとっても、その土地や人との出会いを感じられる特別な存在として感じられるでしょう。
こうした地域との共同開発は、宿のブランド価値を高めるだけでなく、地域全体の魅力発信や産業の活性化にもつながります。宿泊客がヒノキ玉を持ち帰り、その背景にある森林や職人の存在を知れば、地域について深く知るきっかけになります。ホテルや旅館のオリジナル商品は、帰宅後も地域と宿泊者が接点を持ち続けられるという点で大きな役割を担っています。地域で愛されるホテルや旅館をつくっていくには、オリジナル商品の制作や販売の過程で地域との関係も育てていくことが大切です。ヒノキ玉のような小さなアイテムでも、地域の素材や人とのつながりを丁寧に伝えることで、その宿にしか語れない物語を生み出せます。ホテルや旅館のオリジナル商品づくりの過程そのものが、宿と地域、そして宿泊客をゆるやかにつなぎ、独自のブランド価値として育っていくのです。今回ご紹介したヒノキ玉の魅力や素材の背景については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
関連記事:箱根のヒノキ玉から考える本物の価値と間伐材活用の可能性
◎ まとめ
オリジナル商品は、ホテルや旅館の魅力を宿泊者に伝え、施設が地域との関わりを持ち続ける役割を持っています。商品づくりの過程でうまれる人との関わりは、そのままホテルや旅館のストーリーとして人々の心に刻まれていきます。SHONAN HAKONE PROMOTIONSでは、オリジナル商品の企画をご検討の宿泊施設様へ向け、地域資源や施設のストーリーをいかした商品づくりをご提案しています。商品サンプルの送付も可能ですので、お気軽にご相談ください。