箱根の森から生まれた、小さな亀の物語
― 間伐材に宿る、未来への願い―
箱根の森で、静かに行われている間伐作業。
その一本一本の木には、長い年月をかけて育まれてきた時間があります。
けれど、森を健やかに保つためには、やむを得ず伐採しなければならない木々も存在します。
私たちは、その木々を「役目を終えたもの」として終わらせるのではなく、
新たな命を宿す存在として、もう一度この世に送り出したいと考えています。
そうして生まれたのが、
この小さな 亀のブローチ です。
不老長寿の象徴として
「鶴は千年、亀は万年」
古くから日本で語り継がれてきたこの言葉の通り、
亀は不老長寿の象徴として、多くの人に親しまれてきました。
また、
金運の向上
健康長寿
家庭円満
厄除け
といった、さまざまな願いを込めた縁起物としても知られています。
亀の甲羅に見られる六角形の模様「亀甲文」は、
安定や調和を意味し、古来より人々の暮らしを支えてきた象徴でもあります。
そんな意味を持つ亀の姿を、箱根の木で、やさしく、温かく形にしました。
職人の手が生み出す、ひとつだけの表情
このブローチは、職人が一点一点、丹精を込めて仕上げています。
木の状態を見極め、最も美しく見える形へと削り出し、
何度も手をかけながら丁寧に仕上げていく。
その工程の中で生まれる、わずかな違い。
よく見てみると、ひとつひとつの亀の表情は、すべて異なっています。
木目も、色も、形も。
それぞれが違うのは、自然の木を使い、人の手で仕上げているからこそ。
この世にひとつとして同じものはない、
唯一無二の存在です。
小さなブローチに込められた、大きな想い
この小さな亀のブローチには、
ただの可愛らしさだけではない、深い意味が込められています。
箱根の森を守るために行われる間伐。
その中で生まれる木材を無駄にせず活かすこと。
そして、この地域に受け継がれてきた木工の技術を未来へつないでいくこと。
それらすべての想いが、この小さな形の中に込められています。
手に取ったとき、ほんのりと感じる木の温もり。
それは、箱根の森の記憶そのものかもしれません。
箱根の思い出とともにこの亀のブローチは、現在、箱根各所にて販売を開始しております。
旅の途中で出会ったひとつの小さな出会いが、帰ったあとも、ふとした瞬間に箱根を思い出させてくれる。
そんな存在になれたら嬉しく思います。
どうぞ手に取って、箱根の森が育んだ木の温もりを感じてみてください。
そしてその中に込められた、
未来へつながる小さな物語にも、そっと触れていただけましたら幸いです。